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のんびりいものせいさくにっき
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平日にもかかわらず、熔解係のTADOさん以外に
またもや二人の助っ人に恵まれ、吹きの日を迎えました。



何度も失敗した前回までの結果から、
○型の温度、
○湯道の付け方、
○湯を注ぐ時の角度
などを改善し、挑みました。



肌も蝋のタッチまで細かくでています。



金属の色パレット、熔けた色。固まった色。固まりかけの色。


次回の吹きは12月入ってから。
まだまだ改善していきます。




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これはなんでしょうか。





鋳型なのですが、顔に見えてきてしまいます。
かわいいです。
口に見えるところが、湯口:(溶けた金属(湯)を注ぐ口)
目に見えるところが、あがり:(湯口から入った湯の逃げ道)
と呼びます。

さて6回目の吹きを迎えました。
今回は初めての見学者3名を迎えての吹きでした。

(見学者といいつつ、かなり仕事をしていただきました)

コークス炉から坩堝を上げたとき坩堝にくっついている
コークスをとる仕事




そしていままで一度も撮ることのできなかった
吹きの瞬間の写真が撮れました。




できばえは、まあまあでしたが、まだまだです。
次回の吹きは11月中旬、がんばります。






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先日稲刈りをしました。




鋳物と藁はとても密接な関係にあります。
真土(まね)型鋳造法(真土と呼ばれる砂を鋳型に用いた鋳造法)
では砂に粘土汁と藁を混ぜます。
藁は型を丈夫にするために入れるのと、
型を焼いた時、藁が燃えてなくなるので、そこが
金属が入る時のガス抜けの道ともなる役割を果たします。

他には藁を燃やした藁灰というものを
湯(溶けた金属)を型の近くに運んでいく時に湯の中に放り込みます。
湯の温度が下がらないようにするためと、湯の中に浮いているごみを藁に
包んで除くという役割を果たします。





なのに、、、せっかく農家の嫁なのに、、、
去年は稲刈りのとき藁を粉砕せず
長いまま残してもらうのを忘れたのです。
上の写真は縄をわざわざ買ってきてばらしたものなのです。
ちりちりです。

今年はしっかり残してもらいました。

こんなかんじで




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今日は5回目の吹きでした。
熔解係のTADOさんも効率よく熔かしてくれ、
さくっと吹きが終わりました。

型が1つ失敗しちゃったのと、疲れもあって、ふて寝していると、
義父と義母が、何やら楽しそうに、
コークス炉の中で、焼き芋していました。




ほっこりしました。


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お盆休みに吹きをしました。
青空鋳造のため天候を気にしなければなりません。
ぐずついた天候でした。
いつ雨が降るか分からない状況に、義父は米の倉庫の端っこの屋根を
貸してくれました。感謝。

そんな中、迎えた4回目の吹き、
1回目の吹き2回目の吹き3回目の吹きに残した課題を一個ずつクリア
出来ているようにも思います。
しかし、4回目の吹きにももちろん課題は残ります。




一部模様が出ずに、鋳肌があれた部分がありました。
肉厚がその部分だけ厚かったのが原因とみられます。

まあまあなできばえです。なんとか仕上げてみます。
次回の吹きは9月初旬です。

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蝋型(ろうがた)鋳造法の原型は蝋(ワックス)で作られますが、
手びねり用の蝋はパラフィン系のワックスではなく
松脂と蜜蝋を調合して粘りのある手の中で扱いやすいものを作ります。



冬と夏では調合が変わります。

冬→蜜蝋20%:松脂80%
夏→  30%:  70%
  
夏がもうすぐそこまでやってきているので、夏用蜜蝋を作りました。

ところで松脂とは、マツ属の木から分泌される天然樹脂のことです。
貴重です。

ところで蜜蝋とは、ミツバチが巣を作るため腹部から分泌する物質です。
それを巣から採取し、頂いているのです。
申し訳ないです。

なので、脱蝋(鋳型を熱し蝋を溶かしだす)の時は
鋳型の下に水の入った器を置き溶け出てくる蝋を受け、再利用します。

ミツバチに感謝。

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蝋型取り

雌型(石膏)の内側に蝋を塗っていきました。
一層目です。

蝋型取り

二つの型をぴったり合わせて、針金で縛りました。
そして中に蝋を流し込み、ぐるぐるまんべんなく厚みをつけます。
2〜3mmくらい。

蝋型取り

蝋との離型がスムーズにいくように、もう一度石膏に水に浸しました。

蝋型取り

パカッ。

蝋型取り

生まれました。結構うまくいった気がします。

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蝋型鋳造法において、
今まで、直(じか)びねりで蝋原型を作っていましたが、
蝋の直びねり原型の鋳造は、一発勝負です。
原型が鋳型の中で燃えてしまうので、やり直しが利かないのです。
自分で鋳造をするとなると、かなりの不安が残ります。

失敗したときに、一からのやり直しというのは、本当にやるせないです。
そんなときに学生時代誰かがやっていたこの方法を思い出しました。
粘土で造形し、石膏で雌型を取り、内側に蝋を塗っていく方法です。
石膏雌型はずっと残っているので、やり直しがききます。

(石膏雄型まで作って、シリコン取りをし、その内側に蝋を塗る方法も
あるらしいのですが、とりあえず、簡単そうな方から試します。)


石膏取り

粘土で造形します。

石膏取り

切り金と(薄い真鍮の板)を両面がなるべく抜け勾配になる
ラインをねらって差し込みます。


石膏取り

だいたい切り金の厚み分、均等な厚みになるように石膏で覆います。

石膏取り

切り金のところで二つにに割り、中身の粘土を取り除きます。


蝋を貼ったとき雌型から離れやすいようにお水に浸して帰ります。
今日はここまでです。

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インドネシア滞在中、梶浦聖子さんが知人である彫刻家Eddy氏の 鋳物工場に連れて行ってくれました。

じょぐじゃ

日本とは考え方の違う技法で、不思議や疑問が満載でした。

炉の前で短パンにビーチサンダル、滑り止めゴム付き軍手。
熱くないのかなあ。 いや、熱いはず。



じょぐじゃ

これは〈湯口:金属を注ぐ入り口〉が4つ、〈上がり:注いだ金属があがってくる穴〉が4つある型です。
どうやらここの技法は、みんなで少しずつ注ぐみたい。
10kgくらいの湯(とけた金属)なら一人で持てるはずなんだけどなあ。
でもどうやらみんなで注ぐ方がが軽くて楽「らく」みたいです。
たしかに2人くらいで、同時に注そぐのは
湯のまわりがよさそうな気はしたが、
ここでは各自、微量を注いでいくものだから、
次の湯が間に合わず途切れているシーンもみられました。


じょぐじゃ

じょぐじゃ

坩堝は値が張るのでガスボンベの上を切断したものを使っていました。

じょぐじゃ

金属溶解に使う燃料はコークスではなく、灯油です。

ほんと、いろんなやり方があるもんです。

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聖子さん

鋳金作家の梶浦聖子さんを訪ね、
インドネシアジョグジャカルタへ行ってきました。
彼女は自宅の庭で、工房を構え鋳造をしています。
インドネシアの鋳物屋さんに鋳造を依頼し制作活動をされていた時期もあったらしいが、持って行ったワックス原型の肌の質感は疎か形まで、
全く違うものになって帰ってきたらしい。幾度と鋳物師と抗論したのち、
自分で鋳造する方がよいのではという結論に達したといいます。

鋳造を自分でしようと決心した時、その後押しをしてくれた人としてわたしと彼女には崇めるべき共通の人材がいました。

その人材とは、大学時代に
私は高岡短期大学図書館にて、
彼女は東京芸大鋳金教官室にて、手に入れたビデオの中にいた、
上半身はだかで頭にターバンを巻き、地面に座って、
動物の皮で作った鞴で、金属を溶かしているインドのおじさんでした。

ふたりともその風景を思い出した時、私にだってできると思ったのです。

鋳造をするのに高松も、ジョグジャカルタも必要なものがなんでもすぐに手に入る環境にはありません。そして彼女は足りないものは何かで代用するというすべを知っています。送風機は最近購入できたらしいですが、今までは扇風機でやっていたらしいです。燃料はコークスでなく木炭です。

今回の訪問で、私はさらに彼女にも背中を押していただいた気がしています。

聖子さん

彼女の炉はこんなんです。
家庭用の炉(?)調理などに使うものを改造して作られていました。


聖子さん

雨期に入ると突然の雨が降るので露天吹きには大変なことです。
吹きは中断です。


聖子さん

地金はこんな風に量り売りで売られているそうです。
形あるものでいらなくなったものをまた溶かして
またそれが形になるということなのです。

まさにターミネーターの”I'll be back"です。


梶浦聖子さんのHP
http://monasuky.shime-saba.com/index.html

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先日の粘土鋳型を焼成してみました。






粘土:炭粉=2:1をこねこねしたもので鋳型を作ります。

①こねた粘土は少し硬めの状態で扱いにくかったですがそれで原型を込めました。
②その後やはり少し硬いなあと思い、水を足して練り直し、原型を込めました。

次の日...

①の粘土で込めた型は正常でしたが、
②の粘土で込めた型にはヒビが入っていました。


少しのヒビだし大丈夫だろうと思い、隙間を埴汁(粘土汁)と粘土でヒビを修正し、
脱蝋→焼成に挑みました。


結果やはり....
①脱蝋→焼成まで無事できました。
②脱蝋までは持ち堪えましたがやはり、
 修正不可能なくらいぱっくり型が割れてしまいました。

①の鋳型



②の鋳型



ショックでした。鋳型研究用の試作蝋原型だったのでまあよいです。

結果、炭粉をもっと足した方がいい気がしました。
粘土が乾くとヒビが入る性質を緩和させる役目が炭粉だったとしたら
もっと入れた方がいいのかなと、思います。
むー。
まず、配合の研究からしようかなと思います。

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【 坩 堝 】

金属を溶解する器です。
これで10キロくらいは、熔かせるっ!




【 耐火手袋 】

200度まで耐えれます。消防士さんみたいです。


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【粘土鋳型を試してみる】

大学時代お世話になっていた教授が、
銅鏡の鋳型の研究をしているのだが、
最近いわゆる真土型とは違う質の鋳型が出土されたことを
教えてくれました。
粘土質がかなり高く、そのため芯金を入れる必要もないためか、
出土されたその鋳型はかなり薄っぺらいものであったらしいです。

電話越しに、もったいぶりながらも研究結果を教えてくれる、
教授のニマニマとした顔を思い浮かべました。

これはすごい発見だと思いました。

となると、すぐに型が焼けるし、
煙をあまり出したくない地域での鋳造には最適なのではっ!

さあ試そう!





粘土:炭粉=2:1をこねこね。




こうやってできた粘土で蝋原型をくるみます。

鋳型完成しました。



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初吹きを行いました。(*鋳造することを吹きとよびます。)
義父に手伝ってもらって作ったコークス炉でブロンズを熔かします。
3番坩堝にどろどろさらさらとけました。
もっと大きい坩堝ほしいなあ。
今日は、小さめの型を3つ吹きました。
2つ成功。1つは失敗。
坩堝が小さいから、すぐにさめちゃうんだろうなあ。
3つめのときには、さらさら金属がどろどろ金属になってました。

たくさん課題はありそうです。

コークス炉の余熱で、焼き芋しましたあ。
ほくほく。

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吹き分け技法の名手、海内保先生の工房(鍋友製作所)を訪ねました。
吹き分け技法とは、日本古来から、美術鋳物に用いられている
技法であり、一つの作品を作るのにそれぞれの炉に異なる地金を溶かし、
順次に鋳型に流し込み、その湯境(地金と地金の境界線)の色や模様を
楽しむものです。





いよいよ吹きが始まります。
炉から、とけた金属をとりべにうつしかえます。







先に流し込む地金と後に流し込む時間の間隔は、鋳型にもよるが、
0,1〜1,5秒程で、間隔が短すぎると、一色になってしまうし、
長くなると、地金と地金の境界に亀裂が
入ってしまいます。長年の経験の感を用する作業であり、
海内先生は「自然で偶然な創造を生み出すため現在も挑戦中です」
とおっしゃっていました。





鋳物は鋳型を壊してみないと出来、不出来が分からない。
その型を壊して吹きあがった、鋳物を見る瞬間は、万感の想いである。
そして、吹き分け技法に関しては鋳物の成功の喜びの次に
どういった境界線の模様ができているかを
煮込み着色の最終段階で、初めて知ります。

一つの作品の中に二つもの期待感が持てることに魅力を感じました。


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